使い方次第で環境にもお財布にも優しい 快適に過ごしながら賢く電気代を抑えよう ~エアコン編~
9月に突入したにも関わらず暑い日が続いています。今夏は、全国各地で30℃を超える真夏日が続いており、エアコンの使用頻度が増えたり使用時間が長くなったりしている方が多かったのではないでしょうか。季節は秋から冬に変わり、暖房を使う機会も増える前に、今回は暑い夏をエアコンで快適に過ごしながらも、効率よく電気代を節約したいと考えている方に実践してみてほしい節電方法をご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。
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夏と冬で電気代が違う?
そもそも、夏も冬も同じ時間エアコンを稼働させているのに、電気代が違うって思ったことありませんか?それ、実は珍しいことではないんです。エアコンは室内温度と設定温度の差が大きければ大きいほど、消費電力も大きくなっていきます。消費電力が大きくなるということは、電気代も高くなってしまうというわけです。
さて次からは、実際に電気代を抑えるエアコンの使い方を見てみましょう。
冷房使用時の室温は28度、暖房使用時の室温は20度に
暑い日に冷房28度、寒い日に20度って、「暑くても寒くても我慢しなくてはいけないってこと?」って思われる方がいると思いますが、これはあくまでも”室温”のお話です。エアコンの設定温度ではないことに注意しましょう。ただ、この室温はあくまでも推奨値です。頑張りすぎて体調を壊しては元も子もないので、自身の体調優先で、適宜調節をするようにしてください。
ちなみに、エアコンの設定温度を1度変えるだけでも、消費電力を抑えることができます!環境省によると、夏は冷房の設定温度を1度高くすると約13%(約70W)、冬は暖房の設定温度を1度低くすると約10%の消費電力を削減できるそうです。電気代が高くて悩んでいる人は、適切な温度設定になっているか確認も確認してみましょう。
扇風機やサーキュレーターを上手く使おう
エアコンの設定温度を上げて効きが悪いと思ったときは、扇風機やサーキュレーターなどを組み合わせて使ってみると、涼しさが変わるかもしれません。
【冷房使用時】
エアコンから出た冷たい風は下に溜まりやすい傾向があります。効率よくお部屋の空気を循環させるために、エアコンの風向きは水平になるように設定しましょう。エアコン対角線上にサーキュレータ―や扇風機を置き、エアコンに向けて風を送ることで、冷たい空気が循環し設定温度を下げずとも心地よく過ごすことができます。
【暖房使用時】
エアコンから出た暖かい風は上に溜まりやすい傾向があります。エアコンの風向きは下に設定し、サーキュレータ―や扇風機をお部屋の真ん中辺りに設置し、真上にいくように風を送りましょう。これにより天井に溜まった暖かい空気が室内に行き渡りやすくなるため、お部屋全体を効率よく暖めることができます。
自動運転モードでこまめに消さない
エアコンを使用する場合は、なるべく自動運転モードで使用しましょう。自動運転モードとは、設定温度になるように適切な風量で調節してくれるモードです。最新のエアコンでは、気温や湿度はもちろんのこと、その場にいる人数も感知して適切な風量、温度になるよう稼働してくれるものまで出てきています。また、省エネにも配慮しているので、お手軽に節電・節約したい人は自動運転モードで使用すると良いでしょう。
お部屋の室温が適温になるとエアコンを消し、暑く(寒く)なってきたらまた付ける、なんてことしてませんか?エアコンは起動してからお部屋を適温にするまでに消費電力が大きくなります。そのため、こまめに消し付けするよりは、自動運転モードでつけっぱなしにしたほうが電気代を抑えることができます。ただ、エアコンをつけっぱなしにすることに抵抗がある人は、室温と設定温度の差が小さい時間帯に付けると消費電力を抑えられるためおすすめです。
窓からの熱の出入りを防ごう
室温が適温になっても、開閉部分からの日差しや空気で効果が感じられない場合があります。そんなときは、カーテン(遮光や厚手生地、床まで届く長いもの)や断熱シートをうまく活用しましょう。夏は日差しを遮るだけでなく、冷房の冷気が逃げるのを防ぎ、冬は室内の暖気を閉じ込め、外気が入るのを防ぎます。
フィルター掃除をこまめにしよう
エアコンの効きを良くするには、こまめにフィルターを掃除することもとても大事です。フィルターにゴミやほこりが付着していると、冷暖房の効果が下がり余分な電力がかかってしまいます。フィルターを綺麗に保つことで、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減になります。(出典:環境省ホームページ)2週間に1回を目途にフィルター掃除をして清潔を保ちましょう。
まとめ
今回はエアコンにスポットを当てて、使用時の料金が夏や冬で大きく異なる理由や、その対処方法を解説しました。小さな積み重ねが、塵積もって省エネや節電にも繋がります。是非今日からできることから実践してみましょう!また今の電化製品は省エネに特化しているものも多く、かつ電気料金の削減にも繋がります。さらに効果を出したい方は、家電の買い替えも検討してもいいかもしれません。
参考:環境省「家庭でできる節電アクション」https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/setsuden/home/saving03.html